引き出しの外付けSSDに、写真を入れっぱなしにしている。
いつ壊れるのか分からないから、そのままにしている。
そこで、売り場で「何年もつか」を調べられるのかを数えた。
結論から書く。
- 「何年もつか」を数字で示した出品は、ほとんど無い。楽天の83件のうち、寿命の目安になる数字(TBW)の字があるのは6件。数字まで書いてあるのは、実質1商品だけだった
- 売り場が答えているのは、別の問いである。落下や衝撃に触れた出品は46件。「落としても平気か」には答えていて、「何年もつか」には答えていない
- 代わりに読めるのは保証年数。83件のうち40件で読めた(1年 7件・3年 7件・5年 26件)
- 🔑 書かれているかどうかは、ブランドで大きく違う。Transcend は20件中19件が書いているのに対し、ロジテックは3件中0件だった
- 🔑 そして、メーカー自身のサイトに当たれば、保証年数は型番から引ける。4社で引いてみた限りでは、4社とも載っていた。ただし4社とも TBW は公表していない
- ∴ 見るのは3つ。①寿命の数字は期待しない ②保証年数はメーカーの型番で引く ③「海外パッケージ」の表記を見る
何を調べたか
楽天市場APIで「ポータブルSSD」「外付けSSD」の2語を、レビュー数の多い順に各2ページ(1ページ30件・計120件)集め、商品コードの重複を1件にまとめて83件にした(2026年9月24日0時台)。SSDのケースだけを売る出品も、売り場で実際にそう並ぶので外していない。
🔴 検索語に「寿命」「保証」の字は入れていない。入れると、それを書いている出品ばかりが集まって、「どれだけ書かれているか」を測れなくなる。
数えたのは、商品名と説明文を合わせた文字列である。「書いてあるか」を数えたのであって、「その性能があるか」を数えたのではない。
売り場に「何年もつか」の数字はあるか
| 83件のうち | 件数 |
|---|---|
| TBW(何テラバイト書き込めるかの目安)の字がある | 6件 |
| 「寿命」の字がある | 3件 |
| 落下・衝撃・耐衝撃に触れている | 46件 |
TBW の字があった6件でも、数字まで出ているのは「1024TBW」の表記だけだった。残りは「TBW」という語が説明の中に出てくるだけである。
(書いていない商品が劣る、という意味ではない。SSDの保証は書き込み量ではなく期間で切られているのが普通で、書く決まりも無い。)
読者が知りたいのは「何年もつか」なのに、売り場が数字で答えているのは「落としても平気か」のほうである。
落下に触れた46件は、TBW の6件の7倍以上ある。
代わりに読めるのは、保証年数
| 保証年数 | 件数 |
|---|---|
| 1年 | 7件 |
| 3年 | 7件 |
| 5年 | 26件 |
| 読めなかった | 43件 |
読めた40件の中では、5年がいちばん多い。ただし半分(43件)は売り場の字からは分からない。
ブランドで、書かれ方がここまで違う
商品名からブランドが読めた42件を分けると、こうなった。
| ブランド | 出品 | 保証年数の記載 | 書いてあった年数 |
|---|---|---|---|
| Transcend | 20件 | 19件 | 3年・5年 |
| SanDisk | 10件 | 2件 | 5年 |
| バッファロー | 6件 | 2件 | 1年 |
| エレコム | 3件 | 1件 | 1年 |
| ロジテック | 3件 | 0件 | — |
残る41件は、商品名からブランドが読めなかった(この表には入っていない)。
同じ売り場でも、Transcend はほぼ全部に書いてあり、ロジテックは1件も書いていない。
⚠️ これは製品の良し悪しではなく、売り場の説明文の書き方の違いである。書いていないほうの保証が無いわけではない。それは次で確かめた。
メーカー自身のサイトで引くと、保証年数は出てきた
売り場に書いていないなら、メーカーに当たればいいのかを確かめた。4社で引いてみた結果がこれである(2026年9月25日1時台)。
| 型番 | メーカー公式の保証期間 | 公式のTBW |
|---|---|---|
| Transcend ESD310 | 5年 | 記載なし |
| SanDisk SDSSDE61 | 5年 | 記載なし |
| バッファロー SSD-PST1.0U3-BA | 1年 | 記載なし |
| エレコム ESD-EMC0250GBK | 1年 | 記載なし |
🔑 4社とも、保証期間は載っていて、TBW は載っていない。
つまり「何年もつか」を数字で出していないのは、売り場ではなくメーカーの側である。売り場が書けないのは当然だった。
⚫ 短いほうが劣るという話ではない。バッファローは、保証期間内の軽度の論理障害なら、ユーザー登録をするだけでデータ復旧を無償で行うと公式に書いている。年数だけでは比べきれない。
🔴 この表を作るときに、1つだけ突き合わせられなかったものがある。
バッファローは、売り場の商品名が SSD-PST1.0U3-B、メーカー公式で引けたのが SSD-PST1.0U3-BA で、末尾が違う。
同じ製品だと決めつけると、読者が公式で引いたときに別の型番を見ることになる。∴ 上の表は「SSD-PST1.0U3-BA の1年」として書いている。
これは失敗談ではなく、この記事の言いたいことそのものである。
名前では決まらない。型番の1文字まで合わせて引く。
名前ではなく、型番で引く
サンディスクの保証規定の表は、ポータブルSSDを15行に分けている。年数は2年が1行・3年が5行・5年が9行で、同じ行に見えるものが分かれている。
| 保証規定の表の行(原文のまま) | 年数 |
|---|---|
| Sandisk Extreme Portable SSD | 3 |
| Sandisk Extreme Portable SSD (SDSSDE62) | 5 |
名前が同じで、型番が付いた行だけ5年である。
∴ 「SanDisk Extreme ポータブルSSD」という商品名だけでは、保証年数は決まらない。型番で引く必要がある。
⚫ 今回カードに使った SDSSDE61 は、この表には行が無い。そこで製品ページを引いたら「5年間の製品保証」と書いてあった。表と製品ページの両方を見て、はじめて決まった。
売り場の字が1つに決まらないので型番まで見る、という形は、速さの数字でも同じことが起きている(外付けSSDは、速さの数字の大きさで選ばなくていい)。
分かれ目は「商品名に型番が書いてあるか」
| 83件のうち | 件数 |
|---|---|
| 商品名にメーカーの型番がある | 35件 |
| うち保証年数も書いてある | 19件 |
| 型番だけ(保証年数は書いていない) | 16件 |
| 型番が読めなかった | 48件 |
型番があれば、保証年数が書いていなくても自分で引ける。16件はこれに当たる。
逆に型番が読めない48件は、読者が確かめる手がかりが無い。
⚫ ロジテックの3件は保証年数を書いていなかったが、型番(LMD-SPCH025UAC など)は3件とも商品名にあった。∴ 引けないわけではない。
「海外パッケージ」の表記を見る
| 83件のうち | 件数 |
|---|---|
| 「海外パッケージ」「海外リテール」「輸入品」と書いてある | 7件 |
| 「国内正規」「国内保証」と書いてある | 0件 |
| どちらも書いていない | 76件 |
7件は、売り手が自分から「海外パッケージ」と書いている。
⚫ これは隠していないということである。保証の窓口が国内と同じかどうかは商品ページで確かめる必要があるが、書いてあるほうが確かめられる。
(海外パッケージが偽物という意味ではない。値段が下がるのは、たいていここの差である。)
どう選ぶか
1. 「何年もつか」の数字は探さない。メーカーも公表していないので、売り場にあるはずがない
2. 保証年数で見る。商品名に型番があれば、メーカー公式で引ける(35件がこれに当たる)
3. 「海外パッケージ」の表記を見る。書いてあれば、保証の窓口を先に確かめる
寿命を心配して選ぶより、壊れたときに何が起きるかで選ぶほうが早い。
どのSSDも、ある日突然読めなくなることがある。大事なものは2か所に置く。これは保証年数では代われない。
選んだ2つ
どちらも、メーカー自身のサイトで保証期間を確かめられた製品である。容量が違うので、値段は比べられない。
下の値段とレビューは、2026年9月25日1時台時点の楽天市場のものである。
Transcend ESD310 ポータブルSSD 1TB(サンワダイレクト楽天市場店/46,800円・★4.76・レビュー17件/2026年9月25日1時台)
商品名に型番(TS1TESD310S)があるので、保証が5年だと読者自身で確かめられる。メーカーの仕様表の「保証」欄に「5年保証」とある。
エレコム 外付けポータブルSSD 250GB ESD-EMC0250GBK(エレコムダイレクトショップ/12,800円・★5.00・レビュー1件/2026年9月25日1時台)
型番と保証年数の両方が売り場に書いてあった19件の1つ。メーカー自身の店で買える。保証は1年だが、公式の製品ページにも「保証期間は『1年』」と明記されている。
⚠️ この出品はレビューが1件しかない。★5.00 という数字は、1人の評価である。同じ型番はケーズデンキ楽天市場店にもあり、そちらは★4.86・レビュー14件で16,354円だった(同じ日時)。レビューの数を見たいなら、そちらを見るほうがよい。
買わなくていい場合
- いま使っているものが壊れていないなら、替えなくていい。保証が切れていることは、壊れていることではない
- 写真を1か所にしか置いていないなら、買い替えより先にコピー先を増やすほうが効く。保証は中のデータを戻してくれない
- 型番も保証年数も書いていない出品で迷っているなら、確かめようがないので見送ってよい。48件がこれに当たる
この記事で調べたこと
- 母集団:楽天市場API/検索語「ポータブルSSD」「外付けSSD」の2語/並び順=レビュー数の多い順/各2ページ・1ページ30件(計120件)/商品コードの重複を1件にまとめて83件/除いたものは無し(SSDのケース類も残している)
- 取得:2026年9月24日0時台(速さを調べた回と同じ母集団で、数える列だけを変えている)
- 数えた形:商品名と説明文を合わせた文字列から、TBW・「寿命」・落下/衝撃の字と、保証年数(「5年保証」「保証期間:3年」など。全角の数字も拾う)と、メーカーの型番を拾った
- 確かめ方:数え方が効いていることを、わざと外しやすい形を作って先に確かめた(全角の「5年保証」/「保証期間:3年」の書き方/「耐衝撃」の字が無い「落下」/別ブランドの名前が説明に入る商品名/型番でない「USB3.2」「R:1050MB」)。これらが思ったとおりに分かれないときは数えない形にしてある
- メーカー公式:Transcend ESD310(jp.transcend-info.com の製品ページ・仕様表の「保証」欄)/サンディスク製品保証(support-jp.sandisk.com)と SDSSDE61 の製品ページ(sandisk.com)/バッファロー SSD-PST1.0U3-BA(buffalo.jp の仕様表「保証期間」)/エレコム ESD-EMC0250GBK(elecom.co.jp の仕様表「保証期間」)。いずれも2026年9月25日1時台に引いた
- 見えていない範囲:商品ページの画像の中に書かれた字は読んでいない。楽天市場の出品は説明の多くを画像で出すので、そこに保証年数や TBW が書かれていれば、この数え方では拾えていない
- 数えていないこと:バッファローの売り場の型番(SSD-PST1.0U3-B)と、メーカー公式で引けた型番(SSD-PST1.0U3-BA)は末尾が違う。同じ製品と決めつけていないので、公式の1年は「SSD-PST1.0U3-BA の1年」として書いている
- ⚫ 実額を並べていないのは、わざとである。集めた83件には、ポイントが増量されていたものが12件、商品名にセールの表示があるものが22件あった。カードの2件は、上に書いた日時に引き直した値段である
本記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます。保証期間は2026年9月25日1時台に各メーカーの公式サイトで確認した、記事に挙げた型番についてのものです。製品や販売形態によって異なる場合があるため、購入前に商品ページとメーカーの保証規定でご確認ください。楽天市場の価格・レビューは同日同時刻に取得したもので、変動します。当サイトは保証の内容を保証するものではありません。

