ワイヤレスイヤホンの「遅延0.05秒」は、どのスマホでの数字? 楽天で遅延を数字で書く35件のうち、つなぐ機器まで書いていたのは1件

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ワイヤレスイヤホンでゲームをすると、音が少し遅れて聞こえる。

売り場には「超低遅延50ms」「遅延わずか0.05秒」と数字が並ぶ。どれを選べばいいのか。

Yahoo!知恵袋で「ワイヤレスイヤホン 遅延」を検索すると、2,481件の質問が出てくる。上位には、こんな質問があった。

「遅延しないワイヤレスイヤホンを教えてください 音ゲーできるレベルのやつを」

この記事にはアフィリエイトリンクを含みます。紹介した商品の価格・レビューは2026年10月13日23時台の楽天市場のものです。売り場の件数は、楽天市場で2026年9月15日3時台に集めた出品で数えています。

結論から書く。

  • 選ぶなら、どのモードでの値かを商品ページに書いているイヤホン。どの機器とつないだときの値かまで書いてあれば、自分の使い方に近い数字かを考えやすい。数字だけを見比べても、同じ条件で測った数字かどうかは分からない
  • 遅延の数字には、どの機器・どの設定での値かという条件が付く。aptX(ワイヤレスで音を送る方式の1つ)を作った Qualcomm 自身も、「約40ms」に「どの機器でつないだときか」を書き添えている
  • 楽天で遅延を数字で書いていた35件のうち、つなぐ相手の機器まで書いていたのは1件だった。19件はゲームモードなどのモードだけ、9件は条件を何も書いていなかった

「50ms」は、何の数字なのか

ms(ミリ秒)は1000分の1秒で、50msは0.05秒である。イヤホンの「遅延」は、スマホなどが音を送ってから、イヤホンから音が出るまでの遅れを指す。

ワイヤレスで音を送る方式(コーデック)の1つ、aptX を作った Qualcomm は、公式サイトで遅延をこう書いている。

「Approximately 40ms latency achieved from audio adapter running aptX Low Latency encoder in embedded Bluetooth® device」(aptX Low Latency)

「Low system latency approx. 80ms」(aptX Adaptive)

aptX Low Latency の「約40ms」には、「aptX Low Latency のエンコーダーを動かすオーディオアダプターから送ったとき」という条件が付いている。Qualcomm の数字は、送る側の機器と方式を決めたうえでの数字である。

売り場の「◯ms」は、条件を書いているか

楽天で「ワイヤレスイヤホン」の1語で600件を集めた(200店)。そのうち、「低遅延」「ゲームモード」など遅延の少なさを売りにしていた出品は209件(34.8%)あった。

書き方 件数
遅延を数字(ms・秒)で書いていない 174件
数字を書いている 35件
合計 209件

数字を書いている35件を、その数字に条件を添えているかで分けた。

  • つなぐ相手の機器を名指ししている……1件
  • ゲームモードなど、モードだけ書いている……19件
  • 同じ文に、コーデックの名前がある……6件
  • 条件を何も書いていない……9件
  • 測り方の注記(当社調べ・使用環境により など)がある……0件

(35件は出品の数で、同じ商品を複数の店が売る分も含む。同じ文の写しを1つにまとめると18通りだった)

数字まで書いている出品でも、どの機器とつないだときの値かを書いていたのは1件だった。モードだけ書いている19件は、条件をいくらか書いている側である。ただ、そのモードで、どのスマホとつないだときの値かまでは分からない。

⚠️ 数字や条件を書いていない出品が、遅れるという意味ではない。商品ページからは分からない、というだけである。

条件まで書いている商品ページ

条件まで書いている例を2つ挙げる。

「Nothingスマートフォンをゲームモードに設定した際の遅延は120ms未満」(Nothing の公式ストアの商品説明)

「「EarFun Audio」アプリでゲームモードをオンにすると、ワイヤレスオーディオの遅延を最大50ms(0.05秒)に短縮でき」(EarFun の楽天の店の商品説明)

前者は相手の機器とモードを、後者はモードを書いている。こう書いてあれば、自分の使い方で近い数字が出るかを考えられる。

選ぶときに見るところ

  • その数字は、どのモードでの値か(ゲームモード・低遅延モードをオンにしたときか)
  • どの機器とつないだときの値か(メーカーのスマホとつないだときか、どのスマホでもか)
  • 数字が無い「低遅延」は、比べる材料にならない。同じ売り場でも、174件は数字を書いていなかった

選んだ2つ

遅延の数字に、どのモードでの値かを商品ページに書いているものから、2つ選んだ。どちらも EarFun の楽天の店(EarFun楽天市場店)で売られていて、技適(日本で電波を出す機器に要る認証)は、EarFun の日本の公式サイトに載っている型式(Air Pro 4=TW600、Air Pro 3=TW500)で総務省の検索を引き、番号まで確かめた。価格は2026年10月13日23時台時点の楽天の商品ページで確かめた。

EarFunの完全ワイヤレスイヤホン EarFun Air Pro 4モードまで書いている|EarFun Air Pro 4EarFun楽天市場店の説明に「「EarFun Audio」アプリでゲームモードをオンにすると、ワイヤレスオーディオの遅延を最大50ms(0.05秒)に短縮」。どのモードでの数字かが分かる。技適は総務省の検索で番号 211-240505(型式 TW600)。ゲームモードで最大50ms¥9,990  ★4.44 (85件)完全ワイヤレス/EarFun楽天市場店楽天市場で価格を見る
EarFunの完全ワイヤレスイヤホン EarFun Air Pro 3モードまで書いている|EarFun Air Pro 3EarFun楽天市場店の説明に「低遅延モードをオンにすると、遅延を55ms(0.05s)まで減らし」。どのモードでの数字かが分かる。上の Air Pro 4 より2,000円安い。技適は総務省の検索で番号 210-198305(型式 TW500)。低遅延モードで55ms¥7,990  ★4.72 (50件)完全ワイヤレス/EarFun楽天市場店楽天市場で価格を見る

この記事で調べたこと

  • 遅延の数字の書き方:Qualcomm の公式サイト(aptX Low Latency・aptX Adaptive の Technical Specifications)。2026年9月15日に原文で確かめた
  • 楽天の出品:2026年9月15日3時台に集めたもの。「ワイヤレスイヤホン」の1語で、楽天の標準の並び順の上位600件(200店)
  • 数え方の確認:「低遅延」「ゲームモード」と数字、条件の書き方を読み取る仕組みに、実際の出品の文(「遅延はわずか0.05秒」「アプリでゲームモードをオンにすると最大50ms」「Nothingスマートフォンをゲームモードに設定した際の遅延は120ms未満」など)を読ませ、正しく分けられることを確かめてから数えた。最初は測り方の注記を出品の全文から探していて、通信距離についての「使用環境により」まで拾い、4件と数えていた。遅延の数字と同じ文だけで見るように直して0件になった
  • 技適:総務省「技術基準適合証明等を受けた機器の検索」を、EarFun の日本の公式サイト(myearfun.com/jp)に載っている型式で引いた(2026年9月15日)
  • 読者の言葉:Yahoo!知恵袋の検索結果(2026年9月15日)

同じイヤホンで「時間」の数字が2通りある話は → ワイヤレスイヤホンの「80時間」と「60時間」、耳で聞ける時間は10倍差

本記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます。売り場の件数は2026年9月15日に楽天市場の商品ページ(検索語「ワイヤレスイヤホン」/標準の並び順の上位600件)から数えたもので、出品の数であり、商品(型番)の数ではありません。遅延の数字は各商品ページの記載と Qualcomm の公表値で、当サイトが測ったものではありません。

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